女子ゴルフ2日目

国内女子ゴルフ、今週は鹿児島高牧カントリークラブでTポイントレディースが開催されています。2010年に大会が創設されて以来ずっと九州のゴルフ場で開催されている本ツアーですが、今年は昨年佐賀県の若木ゴルフ倶楽部で開催されていたツアーですが今年から鹿児島県の鹿児島高牧CCに場所を変更して開催されています。昨年は飯島茜選手が優勝した本トーナメントですが、今年は初日は悪天候により全員が競技を終えられない環境下でしたが、2日目を終えてキム・ハヌル選手が単独首位に立ったようです。2位には大江香織選手が続き、単独3位にはベテランの大山志保選手が続いています。アマチュアでは中学を卒業したばかりの山口すず夏選手が21位と好位置で決勝ラウンドを迎えることになりました。アンダーパーの選手がそれほど多くありませんので、やはり前日からの雨の影響によりスコアが出にくくなっているようです。首位を走るキム・ハヌル選手は開幕から2戦してダイキンオーキッド7位、ヨコハマタイヤPRGRレディース4位と共に10位以内と安定したゴルフを見せており、昨年のマンシングウェアレディース(新南愛知CC)以来の優勝が視野に入ってきました。昨年は賞金女王となったイ・ボミ選手の強さが際立った1年間だったわけですが、今年も開幕戦から2戦続けて外国人選手が優勝しており、追いかける日本人選手の追い上げにも期待が高まります。女子ゴルフトーナメントはこの後九州や関西圏のゴルフ場でトーナメントが開催された後、5月に茨城ゴルフ倶楽部でサロンパスカップが開催されます。静岡県ではいくつかツアーが開催されますが、首都圏近郊では茨城県で開催されるサロンパスカップが最初になります。その後6月中旬にニチレイレディースが千葉県、袖ヶ浦CC新袖コースで開幕します。女子ゴルフトーナメントが千葉県のコースで開催されるのは今年4つで、昨年まで鶴舞カントリー倶楽部で開催されていたサイバーエージェントレディースは今年静岡県に場所を移して開催されます。皮切りになるニチレイレディースが開催される袖ヶ浦CC新袖コースは千葉県の中央部に位置しており、袖ヶ浦コースと併せて千葉県内でも名門コースとして名高いです。近隣には平川カントリーや京葉カントリー、東千葉カントリーなどがあります。都心からでもアクセスしやすく格式あるコースという事もあり、人気のある会員制コースと言えるのではないでしょうか。

岩田選手の健闘

PGAツアーAT&Tペブルビーチで岩田寛選手が4位フィニッシュと大健闘しました。本人のコメントを見ると、後悔の念が大きかったように感じますが、最終日最終組でしかもあのミケルソン選手と同組というプレッシャーのかかる中でのゴルフでしたが、4位でフィニッシュできたことは非常に意味があると思います。昨年から積極的にアメリカゴルフツアーに参戦しており、ようやく環境面で慣れてきて調子が上がってきたという事でしょうか。ビッグネームと肩を並べて善戦できたことは優勝争いをしていた悔しさとは反対に大きな収穫もあったと思います。優勝したV・テイラー選手は39歳で岩田寛選手よりも年上の苦労人との事。35歳の岩田選手はまだまだこれからです。岩田選手はその前のファーマーズインシュランスオープンでも18位とここ2戦成績が安定してきています。昨年は北海道のザ・ノースカントリーゴルフクラブでセガサミーカップでも優勝しており、一昨年はフジサンケイクラシック(富士桜CC)でも優勝しています。しかもこの時の優勝はプロ11年目にして初優勝という遅咲の選手でもあります。30代半ばから積極的に海外トーナメントに参戦し、徐々に結果が出てきているので、これからベテランらしいゴルフでどんどん上位進出を目指していってもらいたいものです。松山英樹選手が先日フェニックスオープンを勝ったばかりで、4月のマスターズに向けて調度いいタイミングで優勝することができました。これから春のゴルフシーズンに突入し見どころの多いトーナメントもどんどん増えてきます。マスターズを今年の一度目の頂点として、日本人選手の海外での活躍も楽しみにしたいです。

賞金ランキング

国内女子ゴルフは残り2戦を残してイ・ボミ選手が今日の伊藤園レディースを優勝して早くも賞金女王の座を確定させました。今日の伊藤園レディースでは賞金ランキング2位のテレサ・ルー選手が追いかける展開でしたが、寄せ付けず今年一年のゴルフを象徴するかのような安定したラウンドで今シーズン6勝目を飾りました。今年の女子ゴルフは過去賞金女王になった大山志保選手や上田桃子選手の奮闘もありましたが、ここまでの賞金ランキングは上位4名が外国人選手と海外勢の強さを見せつけられた年でもありました。ドライバーの飛距離があり将来性抜群の渡邉彩香選手が日本人選手では現在トップで5位につけています。渡邉彩香選手は今シーズン2勝でヤマハオープンと樋口久子Pontaレディースを勝っており来年度以降大きな期待が集まります。武器は何といっても日本人離れした飛距離で好不調の波がなくなってくれば、更にランキング上位に進出できる選手だと思います。今年は調子が良かったトーナメントと予選落ちしてしまったトーナメントがはっきりしたので、調子の好不調をコントロールできるようになって来れば更なる全身が見込めると思います。菊地絵理香選手は今シーズン一勝でしたが、日本女子オープンでは海外メジャー覇者のチョン・インジ選手にプレーオフにて接戦するなど勝負強いプレーヤーです。賞金ランキングは2014年23位、2013年20位でしたので、今年に入ってトップ10入りし、来年以降の飛躍が期待されます。女子ゴルフの賞金ランキングは2010年から6年目を迎えますが、その間5回を外国人選手が女王となっており、2013年のみ森田理香子選手が賞金女王となっています。イ・ボミ選手のような安定したゴルフが1年間続けばさすがに来年も日本人選手にとっては厳しいかもしれませんが、イ・ボミ選手やアン・ソンジュ選手に太刀打ちできる日本人選手の躍進に来年期待をしたいところです。

今週は国内外注目のトーナメント

先週開催された男子ゴルフ、マイナビABCチャンピオンシップ(ABCGC)では金庚泰選手が今年の賞金王を確定させたかのような貫録勝ちをおさめました。同スコアでスタートしたH・W・リュー選手に2打差つける圧勝でした。今シーズン5勝目です。今シーズン複数回勝っている選手は他にいないのではないでしょうか。国内トーナメントは残り5戦、高額の賞金ツアーが組まれていますが、賞金ランキング2位の池田勇太選手とは7千万円近く差が開いていますので、ほぼ確定かと思われます。金庚泰選手は2010年に賞金に輝いており、3勝をあげました。この年は藤田寛之選手はじめ池田勇太選手や石川遼選手も加わり結構競った賞金ランキング争いだった記憶があります。金選手の賞金ランキングの推移をみると、2011年12位→12年9位→13年20位→14年35位と低迷していた時期もありましたが、今年は完全復活です。金庚泰選手はこの後今週千葉県の総武カントリーで開催されるHEIWA・PGM Championshipには向かわず、世界の強豪が集結し上海で開催されるWGCHSBCチャンピオンズに参戦予定との事です。今の日本ツアーでの勢いを見ていると世界の強豪に交じっても十分通用するのではないかと感じさせてくれます。まだ年齢も20代と若くこれから日本人選手にとっては強敵でしょうし、海外でも活躍も期待でしたいです。国内外で開催される両トーナメントの行方が楽しみです。

10月末のトーナメント

今週で実質10月も終わり来週から11月に入ります。年内も残り2ヶ月弱、つい最近夏の猛暑だったことを思えば月日の経つのは早く感じます。男子も女子もプロゴルフトーナメントは残り1ヶ月弱。高額賞金のトーナメントが続きます。男子ゴルフは先週ブリヂストンオープンが千葉県の袖ヶ浦CCで開催され、松村道央選手が最終日追い上げイーグルを取る勢いで逆転優勝を飾りました。今シーズン初勝利でツアー通算では5勝目です。2位タイにはキム・キョンテ選手など4人が並ぶ大混戦。その中で2位に入った21歳の稲森佑貴選手と22歳の堀川未来夢選手は素晴らしいと思います。今週の男子ゴルフは今度は千葉県から兵庫県に場所を移してマイナビABCチャンピオンシップが開催されます。男子ゴルフトーナメントは残り6戦。高額賞金のトーナメントが続き、今年はキム・キョンテ選手の安定感が光っていますが、追いかける選手会長池田勇太選手が約4千万円差を縮められるかどうか。松山英樹選手や石川遼選手の参戦などこれから後半戦に向けて話題も増えてくると思うので楽しみなトーナメントが続きます。女子ゴルフもシリーズ終盤戦で残り5戦と佳境です。今週は埼玉県で樋口久子 Pontaレディスが開幕します。賞金総額では上位陣を外国人選手が占めていますが日本人選手たちの巻き返しなるでしょうか。こちらも注目のトーナメントが続きます。

驚異的なスコアで首位浮上、日本オープン開催コース

男子ゴルフは今週は日本オープン兵庫県の六国国際GCで開催されています。昨日驚異的だったのは小平智選手でなんと難コースと言われる六甲国際GCで62というスコアを出し、一気に首位に立ちました。小平選手に続き2打差で追いかけるのはアマチュアの金谷拓実選手で若手の選手2名に昨年の覇者池田勇太選手が追いかける展開です。まだ2日間終わった時点で今日から後半戦に入っていますが、まだひと波乱、ふた波乱ありそうな雰囲気です。歴史ある日本オープンですが、2010年(キム・キョンテ、愛知CC)、2011年(ベ・サンムン選手、鷹之台CC)こそ韓国人選手の勝利でしたが、2012年以降ここ3年は日本人選手による優勝が続いています。2012年(久保谷健一選手、那覇GC)、2013年(小林正則選手、茨城GC)、2014年(池田勇太選手、千葉CC)。今年は海外からマスターズ覇者のアダム・スコット選手が来日参戦したりと日本オープンらしい格式ある大会となっています。トップ選手が集結するこの大会で残り2日小平智選手が逃げ切りを図れるでしょうか。調子は絶好調で昨年の日本オープンでは池田勇太選手と優勝争いを行い惜しくも1打差及ばず2位タイ。惜しくもビッグタイトルを逃しており今年にかける思いは強いと思います。くしくも池田勇太選手は今度は僅差で追いかける展開。ベテランの域に達し選手会長でもある百戦錬磨の池田選手とのデッドヒートにも注目です。なお、日本オープンは毎年開催コースを変えて実施されています。来年2016年は埼玉県の名門、狭山ゴルフ・クラブが予定されています。今年開催されている六甲国際ゴルフ倶楽部は開場から40年以上の歴史を持ち、ヤーデージは7,416ヤードと距離もかなりありタフなコース設計です。名門コースと呼ばれるコースは比較的古いコースが多いので六甲国際GCはその中では比較的新しい部類のコースになるのではないでしょうか。1996年には帝王ジャック・ニクラウスによる監修の元コースの大幅改修も行われています。先日プロゴルフトーナメントが開催された石岡ゴルフ倶楽部もニクラウスの設計ですし、同じ茨城県のGolf5カントリーサニーフィールドなどもニクラウス設計で日本には多くの設計コースが点在しています。神奈川県の清川カントリーもJ・ニクラウス設計のゴルフ場です。プロゴルフトーナメントが開催されるコースも多く、一度はこうした名設計家が設計したコースでラウンドしてみたいと思います。

賞金王返り咲きか、初の賞金王か

昨日のANAオープンはANAとスポンサー契約を結ぶ石川遼選手が見事な優勝を飾り日本ツアー通算12勝目を飾りました。前回小田孔明選手とのプレーオフの末優勝した昨年のセガサミーカップ以来の日本ツアー参戦でしたが、ホストプロとしてきっちり結果を出してくるところはさすがと言わざるを得ません。札幌ゴルフ倶楽部輪厚コースという北海道を代表するような名門コースで存在感ある優勝ですから絵になる選手です。この後は日本ツアーに転戦する訳ではなくアメリカツアーに戻るようですが、三井住友VISAや最終戦のJTカップなどの参戦もあるかと思いますので、絵になる男石川遼選手が参戦する場合は大きく盛り上がりそうですね。今年の男子ゴルフはまだまだこれから高額賞金のトーナメントが残されていますが、キム・キョンテ選手が頭一つリードしています。キム・キョンテ選手は日本人の中でも知っている人が多い選手で、2010年には賞金王になっています。今年は5年ぶりの賞金王返り咲きを狙いますが、これから秋のシーズン後半戦に向けてセーフティリードを保てるでしょうか。今のところ昨年賞金王の小田孔明選手に倍近い金額を獲得しており、今年の賞金王最右翼の選手です。日本人選手では岩田寛選手が2位と健闘しており、キム・キョンテ選手を追っています。今年はセガサミーカップを直近で優勝しており、昨年はフジサンケイクラシック覇者でもあります。ここの所国内トーナメント賞金ランキングは藤田→松山→小田と日本人選手が3年間賞金王となっています。今年は独走態勢になるかのキム・キョンテ選手と追いかける初の賞金王を狙う岩田寛選手に外国人選手が続く構図です。高額の賞金となるトーナメントが後半戦に集中しており、これから男子ゴルフは毎週のようにトーナメントが続きますので、今年の賞金王争いに関する記事も10月に入れば徐々に出てくるのではないでしょうか。楽しみが続きます。