ゴルフの活性化

最近のゴルフニュースではなんといっても株価の上昇と連動してゴルフ会員権が上昇しているというニュースをよく耳にします。景気が良くなればゴルフ場に行く人が増えて、ゴルフの楽しさが再認識されて、回数の多いゴルファーがメンバーになった方がお得としてゴルフ会員権を購入、という図式だと思いますが、ここのところ厳しい状況が続いていたゴルフ業界にとっては久しぶりに朗報になったと思います。バブル期にゴルフ場造成をし過ぎたため、その後破たんするゴルフ場も増えましたが、大手のゴルフ場経営会社などによる買収で立ち直ったコースが多くなっています。当然昔のようなゴルフを接待として利用するスタイルは少しずつ少なくなり、気軽にゴルフと仲間とともに楽しむというゴルフスタイルの方が増えてきていると思います。一回数万円かかっていたプレーフィも1万円ちょっとでプレーできるコースも多くなっており気軽にゴルフを楽しめる時代になりました。ゴルフ場側としては当然利益を出さなければ更なる投資や設備補強ができませんので、お客さんが集まればその分組数を増やそうとします。首都圏近郊のゴルフ場はアクセスの良さもあって人気がありますから週末、特にこの時期はどこも満杯になりますのでどうしても組数が多くなったりします。そうした要因によりプレー時間が長くなったりして中には嫌気を指してしまうゴルファーの方も多くなっているかと思いますが、これもある面では時代の流れかと思います。名門コースと言われるコースはメンバー重視の姿勢となりますし、客単価が高いビジターを優先したゴルフ場経営を目指すコースも出てきています。メンバーフィはビジターフィよりも数千円や中には1万円くらい安くなりますから、ゴルフ場としてはビジターの人が入るのであればそちらを重視する姿勢もわからなくもありません。どちらの経営スタイルが良いのかという話ではなく、ゴルファーのニーズも多様化していますから、それに応じてゴルフ場経営も従来のような画一的なスタイルではなく、ゴルフ場毎に経営方針が明確化されてくるような時代になっているのだと思います。